オアマル便り(第5回)  2009年7月27日

 日本NZ協会の皆様お元気ですか?

 日本はこれから夏の真っ盛り、反対にNZでは、毎日寒い日が続いております。NZ南島の各地で雪が降っても、オアマルに雪が降ることはほとんどありません。それでも、毎朝霜が降り、氷が張る朝も多くなってきました。

 さて、そんな寒いNZから「豚インフル」の状況をお知らせしましょう。

 日本では豚インフルという言葉は使わないようにしているようですが、NZ(英語)では、Swine Flue (スワイン・フルー)と言います。Swineは、「豚・猪」です。(いやらしいヤツという意味もあるようですが。)インフルエンザという言葉はNZではあまり耳にしません(最近はよく出てきますが)が、「フルー」が一般的ですね。タミフルのフルは、フルーのことです。
 英語の勉強はこれくらいにして、そのブタフルですが、勿論NZでも猛威をふるっており、7月中旬現在で2000件を超え、死者も10人を超えたようです。しかし、最近でこそニュースで出るようになりましたが、日本が5月頃に大騒ぎをしていた頃、日本より先にすでに患者が数人出ていたNZでは、何のニュースにもなっていませんでした。「日本は騒ぎすぎ」なんて言っているうちに日本も沈静化していったようですが。丁度私は、その5月の大騒ぎの真っただ中に日本に帰りましたが、マスクをしていたのは、日本人だけでした。

 ついでにマスクの話を一つ。日本人は本当にマスクがお好きです。このインフルエンザが流行るずっと前から、海外でも平気でマスクをしているのが日本人でした。私たちのところにお見えになるお客様の中にもマスクを放せない方がおられるようで、「NZでマスクなんかしていたら、変な病気と受け取られ、気持ち悪がられますよ。」と忠告していたものです。私も、NZに来て3年くらい経った頃から花粉症になり、今では毎年花粉症に悩まされていますが、それでも人前でマスクをすることはありません。おそらくNZは、花粉症では日本に負けない(?)国だと思いますが、NZ人で花粉症のためにマスクをしている人はほとんど見かけません。(ちなみに、また英語レッスンに戻りますが、花粉症は英語で「ヘイ・フィーバー」といいます。ヘイは、NZの牧草のことで、イネ科のこの花粉が一番の猛威です。周りは牧草だらけですので当然ですが、代わりに日本のスギなどの花粉は少ないみたいです。季節は夏12月〜1月です。)

 勿論経済的にもスワイン・フルーの影響はあると思いますが、テレビや新聞でそれほど大騒ぎをしている様子はありません。学校も休校などになったところはあったようですが、ラグビーのゲームなどは、風邪をひいているものはくるなと言ってもお構いなしです。むしろ一番影響が大きいのは、海外からの人を頼りにしている「観光業・留学業」ではないかと思います。とくに日本からのお客様は激減しているのではないかと思います。しかし、国内では、最近私たちの友人で風邪をひいている人たちに何人か出会いましたが、彼らが病院に行ったという話は聞きませんので、潜在的なスワイン・フルー患者はもっと多いのではないかと思います。なんでも「気にしない」のがニュージーランド人なので、私たちもそれに影響されているかも知れません。      久保星児

日本でもマスクをしている人をあまり見かけなくなりました。「日本人は異常」と気づいた人が結構多いかもしれません。そこかわり、町のあちこちに手の消毒薬を見かけます。特にスーパーマーケットの入り口には必ずあり、「いろいろ考えるなー」とおじいさん世代は感心してしまいます。(Web管理人記)

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