オアマル便り(第2回)

この写真は、以前にもご紹介したオアマルのリソース・リカバリー(簡単に言うとゴミ捨て場です。)のショップの中です。ニュージーランドでは、家庭で発生したごみを自分の車でトレーラーを引っ張り、ゴミ捨て場まで捨てに行くことも普通です。オアマルは、そのゴミをリサイクル活用しようと、新しくリソース・リカバリー・プログラム(資源再利用)としてゴミ捨て場の開発をしたのです。

 その一つがこの、リサイクル・ショップ。捨てられたゴミの中で、再利用できそうなものが、いろいろと店に並べられています。タダ同然の値段で買えます。しかし、これも、いちいち、その値段と価値を比べていたのでは、成り立ちません。この資金は、再び町のごみ処理に利用されるのですから、寄付みたいな気持で気楽にするのが一番です。また、商品も、本来の目的のために使わなくても、エクステリアやインテリアにおもしろく使ってみる、つまり「遊び心」で買うのがいいのです。一番「大切」なことは、町の人たちみんなが、このゴミを処理することに力を貸す、という点にあるのではないかと思っています。

 捨てる人にとっては、お役目が終わったものも、買う人にとっては、宝物のように価値あるものだってあるのです。ほら、私もレンガと発泡スチロールをここで買って、ピザオーブンを作ったのです。ここで、窓枠を買って、温室を作ったのです。
 (オアマル在住:久保星児)
 

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