「伊吹」のオークランド博物館への引越

2009年10月29日大阪でジョン・キーNZ首相へ「テパパ博物館で眠っている軍艦伊吹の模型をオークランド博物館で展示してください」との直訴状をお渡ししたことを11月会報でお知らせしました。

嬉しいことに、2月11日に、この直訴への返事がきましたのでご報告いたします。


写真はウェリントン国立テパパ博物館のホームページから転記。
長さ1.5mの非常に精巧な軍艦「伊吹」の模型。 伊吹を解体したときの材料で作られたといわれている。

Dear Mr Kurehashi,
I am writing to tell you that images of the model of H.I.J.M.S. IBUKI which was gifted to New Zealand by the Japanese Government in 1925 and is now held at Te Papa are now available online at http://collections.tepapa.govt.nz/objectdetails.aspx?oid=58258
You will be pleased to know that we are now in correspondence with the Auckland War Memorial Museum regarding your proposal that the model be displayed there.
The model is a wonderful example of Japanese craftsmanship. I have always thought that it was made at the Kure naval dockyard where the ship was launched in 1907, but this is only a guess. I wonder if there are any records in Japan regarding the making of the IBUKI models presented to Australia and New Zealand?
I would be grateful if you would send me a translation of the inscription on the large plaque on the port side of the model's case.
Sincerely yours,
Michael Fitzgerald
Curator, History.

手紙は現在「伊吹」を保管するウェリントンのテパパ博物館の学芸員のマイケル・フィッツジェラルドさんからです。「伊吹」に関してのテパパのホームページ(裏表紙に掲載)の連絡と「現在オークランド博物館とあなたの提案について連絡を取り合っている」とあります。
同様のご連絡を東京の大使館のピアソン公使からもいただきました。

ジョン・キー首相と代表団に感謝いたします。

実現すれば、「伊吹」は日本NZ間の良いニュースになることでしょう。

2014年の「伊吹/NZ」100周年にこの友好の歴史がハイライトされることを願っています。

(呉橋真人)

巡洋戦艦モデル「伊吹」に関するホームページより抜粋
(ウェリントン国立テパパ博物館)
http://collections.tepapa.govt.nz/objectdetails.aspx?oid=58258

軍艦 
材料 木、ラッカー、金属
寸法
船体 1540 (長さ) x 350 (奥行) x 620 (高さ) mm
全体 2045 (長さ) x 770 (奥行) x 1195 (高さ) mm

説明
これは日本帝国海軍巡洋戦艦「伊吹」の模型であり、第一次大戦中、エジプト向うNZからの最初の義勇軍(後にANZACと呼ばれた)を護衛した「伊吹」の任務を記念して1925年日本政府より寄贈されたものである。義勇軍を乗せた船団がウェリントン港を出港したのは1914年10月15日のことであった。