2度目のニュージーランド

石井久行

 1月中旬から2ケ月半ほどシドニーで日本語教師養成講座に参加した後、ニュージーランドで友人と合流してレンタカーで10日ほど2島巡りの予定でしたが、友人の定年後の新しい職場の都合・私の講座のスケジュール等のため、今回は一人旅となりました。4月7日、シドニーからオークランドに入り、空港で格安レンタカー(ジューシー)を借り、15日まで北島を走り回りました。初日は、オークランドの南約50キロの田舎町(Pukekohe)のモーテルで泊まり、翌日、松元さんのご紹介をいただいたハミルトンのワイカト大学を訪問、留学生担当のJunko Hooperさんから概要を説明いただきました。大学のカリキュラム・安全問題・費用面などから若い人のみならず年配者までの受け入れ環境が整っている印象を受けました。美しいキャンパスは既に秋の気配が迫っていました。この後、約3時間走りマオリ文化と温泉で有名なロトルアへ。松沼さんのご紹介をいただいたテルメリゾート(中島さん経営)で2泊。日本式の露天風呂でのんびり。まるで信州の温泉宿にいる気分でした。お風呂は、南半球に来て初めてだったのでその感激は格別でした。(2ケ月ほど湯船につかっていなかった。) 部屋には台所もありますが、食事もできます。

久しぶりの美味しい和食をいただきました。お勧めの宿です。ロトルアでは、硫黄の匂いを嗅ぎながらガバメント・ガーデンズ、マオリ文化村などをのんびり見学し観光気分を満喫しました。市内の中心部にあるNZ特産品店(Out of New Zealand)で働く浦さんには、当協会のホームページを見るようPRしました。

10日、タウポ経由でネピアまでドライブ。ネピアは、ホークス湾に面した美しい町ですが、1931年には大地震があり大打撃を受けたそうです。(初めて知りました、会員失格ですね)アールデコ風の町並みが印象に残りました。翌日は、半日観光ツアーに参加、お客は私一人で社長兼ガイドのカトリーヌとのデート風のツアーとなりました。(The Friendly Kiwi Tour)ニュージーランド最古のワイナリー(Mission Estate)・チーズ工場、農園などニュージーランド満喫の時間でした。彼女は冬(夏)にはカナダのオタワ近郊でガイドをするそうです。私が30年以上も昔、モントリオールに住んでいたとき、時々オタワに友人を訪ねたことがあったのでその話をしたらいろいろ盛り上がり、最後にはお尻の上に描かれた猫とNZの地図のタツーを見せてくれました。NZから地球の裏側への季節出稼ぎなんてやはり英連邦諸国間は何かと緊密な関係があるのですね。

ネピアでの1泊目は、バックパッカーズの2段ベッドで泊まりましたが、雰囲気に馴染めず翌日は隣のモーテルに移りました。近くにあったYHの部屋を見せてもらいましたが、とても綺麗なところでした。(お勧めです。)
12日、ネピアからタウポへ3時間ほどで戻りました。ここでは、マオリの陽気な夫婦が経営するBP(Sunset Lodge)で2泊しました。奥さんの従兄弟は、九州でラグビーの選手として活躍しているとのことです。食堂は世界各国の若者で賑わっていましたが、時間が来ると静かに部屋に戻っていきました。語学留学生・ワーキングホリディメーカーなど好感の持てる若者たちでした。ここでもクレーターオブザムーン・フカ滝などを見物しましたが、ヘリコプターで美しいタウポ湖・ワイカト川を空から眺め鳥になったような気がしました。

その後、NZ最古のトンガリロ国立公園の入り口にあるホテル(Grand Chateau Tongariro) へ向かいました。路傍にはススキの穂が見え行き交うクルマも少なくわびしいドライブとなりました。

14日は、なるべくオークランドの近くで泊まりたかったので、NZのサーフィンのメッカとして有名なラグランのBPで泊まりました。この町には、キーウィのMichaelと結婚した大阪出身のTsuneyoさん夫婦が経営するサーフボードショップ(Raglan Longboards)があり、いろいろアドバイスが貰えます。NZ最後の日、15日はラグランからオークランド空港へのドライブでしたが、途中で再度立ち寄った小さなPukekoheの町が観光客もいなくて気に入りました。格安レンター会社(保険コミで248ドル)のためクルマの返却場所が空港から少し離れていて捜し出すのに苦労しました。NZの美しい自然を満喫した旅でした。9日間で走った距離は1500キロとなりました。また、日本で日常接することのない多彩な人々との出会いもあり有意義な還暦記念の旅になりました。感謝。

追伸:NZで入手した資料・宿泊先リストなどご関心あればお気軽にご連絡ください。
 また、オーストラリアの経済・観光資料も持っていますのでご提供できます。