ラロトンガ紀行
貴志康弘
地図を広げると、NZの北東(飛行機で4時間)にクック諸島があります。サモアとフレンチ・ポリネシア(タヒチ)の間に浮かぶ15の島からできたNZ自治領です。夏休みを取り、7/28〜8/8に訪れました。
7/28 関西空港 18:30発 クライストチャーチ経由、オークランド行き。
7/29 クライストチャーチ空港でのトランジット時、NZ航空の係員が、待合と入国の案内をしていました。NZ航空の制服を着たその人は … なんとダイアンさんでした。(昨年3月まで私たちと同じ会員の方。クライストチャーチ在住)ダイアンさんもびっくりしていました。機内への案内のアナウンスも、もちろんダイアンさんです。「娘も元気でやっています」「また、大阪に来てください」 少し話をして別れました。何に対しても前向きに生きるダイアンさんに励まされました。
7/30 オークランドで2泊しました。オークランド博物館を訪れました。夜は少し寒い。朝、晴れていても昼に雨が降ったり、また止んだりで天気の変化に驚きました。
7/31 夜、オークランド発ラロトンガ行に乗機。日付変更線の関係で、当日の早朝3:30に到着。ラロトンガ島は、1周32kmの島で人口1万人。マオリの人がほとんどです。火山島で中央部にテ・マンガ山(653m)、周りは砂浜。その外はラグーン(環礁)に囲まれています。バスで1周できます。(45分)
8/1 宿には、ニュージーランド・ロトルアからこの島で行われるダンス大会に出場するためのマオリ(15名ほど)が泊まっていました。夕方、宿の中庭で練習をしていました。ラロトンガの歌や踊りは、NZマオリのものと比べて、かなり賑やかで激しいものです。
8/2 ラグーンで遊ぶ。(波がなく、プールのよう。サンゴや色鮮やかな魚や小動物が生息しています。)
8/3 ラグーンで遊ぶ。(カニや貝を捕る。タコを1匹ゲット。リリース。)
8/4 ラグーンで遊ぶ。(外洋とラグーンの境で釣りをしている人がいた。)
8/5 ラグーンで遊ぶ。(またまた、タコ【大物】を1匹捕まえる。リリース。)
若者5、6人 が外洋でサーフィンをしていた。日本から来たヨットが停泊していた。林さんという方。世界をヨットで回っているらしい。ヨットに案内してもらい話をした。いろいろなことを教えてもらう。この日、エビも捕った。
8/6 浜辺を1時間ほど歩く。その後ラグーンで泳ぐ。いつも、シュノーケリング。8/7 早朝、宿を出る。ラロトンガ→オークランド→成田→関西と乗り継ぎ。日付変更線の関係で8/8の夕方に、無事帰国。
感想 ポリネシア人は、本当にゆったりと時間を過ごし、笑顔の絶えない人々でした。絶海の孤島ラロトンガでの生活は、私の心も体もニュートラル(本来の自分)に戻してくれました。私は、和歌山県で生まれ育ち、海での生活には自信がありましたが、マオリ(ポリネシア人)には、全く、かないません。彼らは、幼い頃から、海と共に生き、魚を捕り、波と遊び、サーフィンを操り、海と一体となって何千年も生活してきました。宿の主人(ニュージーランド・オークランド生まれ、母がラロトンガ島出身、父はランギロア島出身)が、ラグーンの外で魚(50cmぐらい・色鮮やかな)を3匹捕って来ました。(銛で突き刺す方法)外海は波が高く、私は近付くのも気が引けました。後日、彼にこの事で聞きました。「怖くないか?」 「全然怖くなんかない」 、「海は深いのか?」「あそこは水深200mだ」、「岩は切り立っているのか?」 「いや違う。魚のいる場所は、逆にえぐれている」私は彼が冷静に答えるのを聞いて、「すごい。海に生きるマオリ」 と心の中で言いました。