NZニュース   カンタベリー地震特集

南島で地震

(9月4日午後10時までの情報)
 9月4日早朝4時半にクライストチャーチ西40キロが震源地となった地震はマグニチュード7.1を記録し、7以上の大きな地震では1968年以来となった。 震源の深さは10キロ、地震の揺れは数百キロ範囲に及んだという。 地震後に起こった停電は、クライストチャーチの約90%の範囲で解決をしたものの、全回復までには4日以上はかかるだろうと見られている。また、下水についてはBob Parker市長は、Avon川の水の利用手段の可能性があることを伝えたが、破裂した水道パイプなど、復旧するまでしばらくかかることは免れない。 Fonterra社は水が得られない人のために牛乳タンクに水をため、市の福祉センターへ供給した。 
 クライストチャーチ市内中心部ではビル建物の崩壊、道路の陥没、車破損などの被害が目立ち、一部道路が封鎖され、通勤先オフィスなどの被害状況を確認す
るために訪れる人々でさえも立ち入ることができない状況となった。 その後、クライストチャーチと震源地であったDarfield付近で3.5〜5規模の地震が午後10時現在までに30回にわたって起こっている。
 午後にはJohn Key首相が震源地を周り、カンタベリー地方の被害は20億ドルにのぼると伝えた。
社会 2010年9月4日

地震支援金210万ドル以上

 12日日曜日までに、210万ドルを超えるカンタベリー地震支援金が集まった。また、少なくとも更に100万ドルが集められている。 寄付金は、国中の一般人や企業から寄せられたと、ニュージーランド赤十字が発表した。
 また、クライストチャーチの5つの姉妹都市と、フランス及び韓国の大使から、励ましのメッセージが寄せられた。 カンタベリー民間防衛本部によると、驚くほど多くのボランティアを希望する申し出があったとのこと。
 カンタベリー地震支援金は、Kiwibank、ANZ、National、ASB、BNZ、TSBの各銀行国内全ての支店、Paper Plus、Vehicle Testing New Zealandの支店、ニュージーランド赤十字のウェブサイトを通じて募金できる。
社会 2010年9月15日

クライストチャーチ大聖堂の亀裂調査

 クライストチャーチの大聖堂が封鎖され、聖堂にできた亀裂の被害の大きさが専門家によって調査される。 亀裂は必ずしも先週末のM7.1の地震とその余震に、直接関連するとは言えないようである。
 大聖堂は、エンジニアによって一旦、危険なしと通報されたが、その後また亀裂について調査を再開することとなった。 地震の影響で、クライストチャーチの他の歴史的建造物も調査対象となっている。 1906年に建設された7階建てのオフィスビルManchester Courtsや、1877年に建てられた2階建てのCecil Houseなどが、調査の結果、修復不能または安全性を保持できないと見なされた場合、取り壊しの対象となる。
社会 2010年9月9日