離婚率低下するが幸福な夫婦の増加には結びつかず

 昨年の統計では過去29年の間で離婚率が最低になった。しかしこれはカップルの2009年が順調であったことを意味しているわけではない。
 ニュージーランド統計局が、5月5日に発表した数値では、2009年の離婚率は、100組のうち1組をわずかに上回る程度で、1980年以来最低となった。
 ベイ・オブ・プレンティ人間関係サービスのエリア・マネージャLes Simmondsは、最初はこの低離婚率に驚いた。昨年は、例年よりも多くの人がカウンセリングに訪れたからだ。 チーフ・エグゼクティブJeff Sandersは、2009年にカウンセリング・サービスを利用した人は、「驚異的に増加」し、1万6600人となった、と語った。
 日々のカウンセリングでSimmonds氏が感じたことは、結婚に対して社会的な喜びを見出すカップルは更に減り、結婚する場合は、宗教的な理由か、あるいは何か大切な義務があるときだ、ということである。多くのカップルが結婚を必要だとは考えないし、また子供を持つことに対する必須条件であるとも思っていない。
 昨年もまた、カップルにとっては経済的に厳しい年だった。これが別れることを思いとどまった理由の一つである、と彼は言う。「厳しいときには、人は、別れると更に厳しくなると感じるものです。いいですか、自分1人だけで家を買うチャンスがなくなったとすれば、夫婦の関係を保つためにより努力するでしょう」     (NZ大好き) 生活 2010年5月6日