ニュージーランド、日本を重要6市場のひとつに位置づけ−トレンツ開催で

毎年開催されるニュージーランドの大規模なトラベルマーケット「TRENZ(トレンツ)2010」が5月24日に始まった。ニュージーランドの各地方から現地オペレーターや宿泊施設、アクティビティなど約250社が出展、世界各国から約270人のバイヤーと約60人のジャーナリストが集まった。
 ニュージーランドへの日本人訪問者数は、2010年3月末現在で前年比17.8%減、消費額は22.3%減と低迷。しかし、ニュージーランド政府観光局(TNZ)局長のケビン・ボーラー氏は、イギリス、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、中国と並ぶ重要6市場のひとつに日本を位置づけた。ピーアール戦略としては、ボーラー氏がヤフーに在籍していたという背景をふまえ、今後はデジタルメディアに主軸を移す考えを示した。
 日本人バイヤーはオーストラリア、アメリカ、ニュージーランドに次ぐ人数の18名が参加している。参加者の1人は、「送客数を爆発的に伸ばすのは難しい」と話しながらも「成熟した日本人旅行者に対して満足できる商品を造成し、高品質な商品を安定して供給したい」と話した。
 ニュージーランドで観光業は第 2の主要産業で、GDPの17%を占めている。     2010/05/26