日本・ニュージーランド外相電話会談

平成22年2月25日 外務省プレスリリース

本25日(木曜日)午前11時30分より約20分間、岡田外務大臣は、マッカリー・ニュージーランド(NZ)外務大臣との間で電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。 なお、この電話会談は先方の発意により行われたものです。

1. (1)マッカリー大臣より、捕鯨問題に関して先般の岡田大臣による豪州訪問について照会があり、岡田大臣より、国際法廷への提訴を検討するという豪州の姿勢は残念である、我が国としては引き続きIWC及び二国間の協議を通じた外交的解決を目指す方針である旨を先方に伝えました。

(2)これに対しマッカリー大臣は、NZ政府としては、外交的解決を優先させるべきであるという点で日本と同様の立場であり、今後とも議論を続け協力していきたい旨述べ、岡田大臣はこのようなNZの姿勢に謝意を表明しました。

2. (1)次いで、マッカリー大臣より、調査捕鯨船「第二昭南丸」に乗込んだNZ国籍の反捕鯨活動家の扱いについて、これまでの我が国の協力、特に、先般、在京NZ大使館領事による同活動家に対する領事接見(電話連絡)に日本側が協力してくれたことに対し謝意表明がありました。

(2)これに対し、岡田大臣からは、同活動家は適法かつ適正に取扱われている旨関係省庁より確認をしている旨述べました。

(3)更に、両大臣は、同活動家が属する反捕鯨団体シー・シェパードによる妨害活動は、海上の安全を脅かす極めて危険な行為であり容認できないとの点で一致しました。

3. マッカリー大臣より岡田大臣に対し、可能な限り早期にニュージーランドを訪問いただきたい旨述べ、これに対し岡田大臣は、機会をとらえて貴国を訪問したい旨応答しました。