マオリの人々が暴力的な遺伝子を持っているとするのは誤り

 科学者のGary Hook氏はマオリの人々が 「warrior gene」 と呼ばれる暴力的な遺伝子があるという調査結果に誤りがあると発表した。

 3年前に発表されたRod Lea氏とGeoffrey Chambers氏の研究ではマオリの人々の犯罪率が多いのはモノアミン酸化酵素またはwarrior遺伝子の為だという結果が出されたが、Hook氏は彼らの研究の科学的推論にはいくつかの誤りがあると指摘している。

 Hook氏はマオリによる家庭内暴力の率は他の人種の人々よりも多いが、 マオリの 遺伝子が他の人種の人々の遺伝子と違ったり、特に暴力的な遺伝子が含まれていると言った事実はなく、科学によって人種的な枠にはめてしまうのは非論理的で中傷にあたると話している。

 教授はマオリの犯罪率の高さについて、遺伝子的なものではなく160年に及ぶヨーロッパ人中心の裁判システムの被害者となったことが原因ではないかと意見している。

(NZ大好き生活 2009年9月20日)

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