John Key内閣発表

政治/経済 2008年11月18日
 次期首相となるJohn Key氏閣僚20名の顔ぶれが17日に発表された。
 国民党の副党首となるBill English氏は副総理と大蔵大臣を務め、新たな社会基盤を作り上げる。
 今回は14名の男性、5名の女性で占められ、うち14名が初の閣僚入りとなる。
 また内閣閣僚幹部については28名を予定、その中には今回国民党の閣僚に選ばれた20名の国会議員以外に、閣僚外から3名、そして5名が連立政党から選出されるという。
 Key氏は、何名かが新しい顔ぶれであることについて、彼らがこの短期間で彼らの才能を証明してくれることに期待しながらも、伴うかもしれない危険についても不安を隠せない。
 選出された閣僚が一同に集結し、John Key内閣が発足するのは、Key氏がAPEC会談の為ペルーへ飛び立つ前日の水曜日となるが、総選挙の後、わずか8日で新政府への準備がここまで整ったのは歴史上最速であった。2005年の総選挙時は4週間もかかった。
 一連の政権確立準備の中でACT党、UNITED FUTURE党、及びマオリ党は契約にサインをし、法案を成立する為の票を国民党へ投じることとなった。
 その代わりとしてこの3党は閣僚外の大臣のポジションを与えられることとなった。Key氏は小規模の政府を運営するにあたり、妥協も多少必要であると述べている。
 今回の注目の一つとなった、マオリ党との協議だが、マオリ議席を撤廃するための方針を断念することに同意し、また、国民党は海岸線問題についても見直す意向をみせている。
 Key氏はこの海岸線問題に対し、もし再審理で法改正となっても、全てのニュージーランド人が変わらずビーチへいけるよう保護するという。
 国民党とACT党では、目標として2025年までにオーストラリアとの収益差を縮めると述べ、UNITED FUTURE党の最高税率を30%までとする目標に対しても支援するつもりだ。
 そして、ACT党が掲げる “three strikes and you’re out”と呼ばれる、3度のストライク(暴力行為)で終身刑という政策についても支援していくこととなった。

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