ニュージーランドの新首相

11月8日NZでは総選挙が行われ9年ぶりに国民党が第1党に返り咲きました。ジョン・キー新首相をご紹介します(wikipediaより転載)。

ジョン・キー(John Philip Key, 1961年8月9日 - )は、ニュージーランドの政治家。47歳。ニュージーランド国民党党首。第38代ニュージーランド首相(就任予定)。元投資銀行行員。元為替取引人。

オークランドに生まれ、その後クライストチャーチで育つ。幼少期に父親が心臓病で死去。オーストリア系ユダヤ人の家系をもつ母親に育てられる。クライストチャーチの公営住宅で母と2人の姉妹と暮らす。バーンサイド高校を卒業後、カンタベリー大学で商学(会計学)を専攻し卒業する。地元の服飾工場レーン・ウォーカー・ラドキンに2年間勤務したのち、ウェリントンへ渡りエルダース・ファイナンス社で為替取引人になる。オークランドの金融機関バンカーズ・トラストに引き抜かれ7年間勤務したのち、1995年に米国系投資銀行メリルリンチに移籍。メリルリンチロンドン支社、シンガポール支社、シドニー支社等に勤務し、連邦準備制度理事会外国為替委員会委員(1999年から2001年まで)、メリルリンチ外国為替部長を歴任。ハーバード大学大学院で経営学を学ぶ(なお、ハーバード大学で学位は取得していない)。外国為替取引で巨額の利益を得た一方、1998年のロシア財政危機では巨額の損失が発生したことからメリルリンチは従業員を大量解雇した。ジョン・キーが微笑みながら従業員を解雇する姿は“微笑みの暗殺者”と呼ばれた。個人資産は5000万NZドル(およそ35億円)ともいわれる。

政治家志望が強く、元ニュージーランド国民党会長のジョン・スラターの要請を受け2001年にニュージーランドへ帰国する。ニュージーランド国民党に所属し2002年の総選挙にヘレンズビル地区より出馬し初当選を果たす。ドン・ブラッシュの側近として財務副報道官(その後財務報道官)に就任する。2005年の総選挙でも連続当選を果たす。2006年11月にブラッシュの辞任によりニュージーランド国民党党首に就任する。国会議員になってわずか4年での党首就任は異例の事態であり、ブラッシュ同様政治経験のない人物の政治手腕がInfo047_hituji.bak へのリンク注目される。2008年の総選挙でニュージーランド国民党は政権を奪還し第38代ニュージーランド首相に就任予定。高校の同級生であったブロナー夫人と1984年に結婚し2子。オークランドに保有する高級マンションの他、ウェリントン、オマハ・ビーチ、ロンドンの各所に邸宅とハワイに別荘を保有する大富豪でもある。

下記は彼のホームページにある勝利演説の一部を抜粋したものです。全文は「John Key」検索を。

Saturday, November 08. 2008
VICTORY SPEECH

Victory Speech
National Party Election Night Headquarters
Auckland

I can't tell you how good it is to be here.

Ladies and gentlemen ? today New Zealand has spoken. In their hundreds of thousands across the country they have voted for change.

And I can tell you there will be a new National-led Government in New Zealand.
省略
In my first speech after becoming leader of the National Party, I talked about when I was a boy living in a state house, riding my bike past the homes of kids more fortunate than me.
(貧しかった少年時代、立志伝中の人物であることが彼の売り)

What inspired me then, and still inspires me today, is a belief within ourselves that we have the ability to make our lives better.
(なるほど、こう来ましたか)


And as it is for individuals so it is for our country ? because New Zealand has so much more potential.

This is not as good as gets.
(上記のはずなのに、そんなにうまく行っていないという意味かと思います)

So yes, we face challenges. But we will rise to them, because as a country we have tremendous advantages.

Our capacity to produce food for the world, our landscapes, and scenery, and maybe most of all the incredible Kiwi ingenuity. (農業国が先進国になる時代。そして観光が)
省略
What will determine success is the unity of purpose ? a willingness to work together while recognising that our collective success rests on the success of individuals, and a willingness to use our smallness to our advantage, to be nimble, sure-footed and flexible. (小国であることをチャンスに!
省略
I will lead a government that serves the interests of all New Zealanders. And it will be a government that values individual achievement and it will be a government that supports those who cannot support themselves. And it will be a government we can all be part of. (NZらしいですね。貧富の差も意味しているでしょうが、7:3の国、国民の3割は日常的に介護サポートが必要という指針の基に、物と心のヴァリアフリーを推進してきた国でもあります。)

Tonight I want to thank Helen Clark.(前首相)
省略
As Prime Minister of New Zealand she has always ensured our small voice was loudly heard on the international stage. So on behalf of you all, I say thank you. (彼女の声は本当に良く届く声でした)
.省略
Most of all I want to thank the most important people in my life. And that is Bronagh and Stephie and Max. But I've got a bit of bad news, guys. There is no puppy coming. Sorry.

I couldn't have done it without you.

Ok, maybe I'll reconsider the puppy. The cat won't like it but maybe we can work our way through it.(最後は家族への感謝、そしてジョーク、常道ですね。オバマ氏の子犬にかけています。もう猫が一匹いるので犬を飼うのは大変)

省略
And tomorrow, tomorrow the hard work begins.

Have a great evening. Thank you very much indeed.(なつかしいですね。Dr.Kawaseはいつも演説をこう締めくくっていました)
太字 呉橋真人


{10月15日}昨夜、労働党党首のヘレン・クラークと国民党のジョーン・キーによる一回目の討論会が行なわれた。
90分間の討論会では各党首の激しい論争が披露された。どの論点でも相手のリードをゆるさず、両党首は準備万端でこの討論に挑んだ。

論点は犯罪、教育、医療などで、外交政策にはあまり触れなかった。オークランド大学で外交政策を専門とするホードリー准教授によると、選挙の98%は国内の問題で決定するため外交政策を避けることは正しいが、両党首は金融危機の対応については明確ではなかったと語った。

オタゴ大学のエドワーズ博士は、各党首は中立の立場をねらっており、つまらないお決まりのメッセージばかりで視聴者の多くを眠くさせただろうと語った。さらに、減税、地球温暖化問題、治安問題などは党首の意見が一致しており、海外の人が討論を見ていたとすればどの党首がどの党であるか区別をつけにくいだろうと語った。

エドワーズ博士は、両党首の腕前は良かったが、どちらにも軍配は上がらなかったと語った。

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