ニュージーランド、ヒツジの頭数が大幅減少

 【8月10日 AFP】かつてニュージーランドには人口の20倍のヒツジがいるという国民的なジョークがあったが、最近ではその数が減っている。9日、同国の畜産業者の団体が発表した。

 ニュージーランドの畜産業者の業界団体、ミート&ウール・ニュージーランド(Meat and Wool New Zealand)が9日発表した報告によると、同国にいるヒツジは約3400万頭で、人口420万人のニュージーランド国民1人につき約8頭という計算になる。1982年には国民1人につき22頭のヒツジがいた。

 干ばつや酪農業が拡大した影響で、同国のヒツジは昨年1年間だけで430万頭、率にして11パーセントも減少したという。羊毛や羊肉の価格も低迷しており、来年、食肉処理されるヒツジは600万頭減の2030万頭になる見込みだという。

 ミート&ウール・ニュージーランドのスポークスマンは「ラムチョップが入手しにくくなるだろう」と話している。

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