出生率、ベビーブーム以来の最高値を記録


 統計局によると、昨年の出生率は過去44年で最高値を記録したことが分かった。また初産の年齢は平均で30歳強だった。1972年には25歳だったが、この頃から初婚の年齢が上がり、合わせて出産も遅れる傾向が急激に浸透した。

 昨年届け出られた出生数は64,040件。1963年以来の最高値だ。

 これにより昨年の出生率は2.2人に上昇。これは1990年以来の最も高い数値だ。移民を受け入れずに人口を維持するのに必要な出生率2.1人を超えたことになるが、実際にはこの数字を何年か維持しなければならない。

 このベビーブームの原因については明らかになっていないが、開発国の中に共通で見られる現象のようだ。

 ニュージーランドやフランス、オーストラリアのように、「出産前政策」を導入し、出産・育児休暇などを取り入れてきた国にとっては、こうした政策によって出生率が増大したと喜びたいところ。しかし、出生率が増加した国には、こうした政策を行なっていない国もあれば、こうした政策を長期にわたって行なってきた国もあるようだ。

 昨年の時点でのマオリ女性の出産率は2.94人で、国全体の出生率をはるかに上回っている。また年齢別に見ると最も多く出産していたのは、30〜34歳の女性だった。1967年には20〜24歳だった。
 また40〜44歳の女性の出産率は昨年までの10年間で50%以上増加した。

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