住宅のセールス、大幅に下落

 オークランドで最大手の不動産エージェンシー、バーフット&トンプソン(Barfoot & Thompson )は昨日、先月同社が売買に携わった住宅は604軒で、去年の同じ月の1003軒と比べると大幅に減少したことを明らかにした。

 売却価格も下落を続けており、1月の平均売却価格はNZ$517,613で、12月の平均価格NZ$559,803からさらに落ち込んだ。ただ、それでも昨年1月の平均価格NZ$475,461は上回っている。

 バーフット&トンプソンの取締役は、「先月の市場の冷え込みは、例年よりも著しいものがあった。今年の市場の成り行きを予想するにはあと1、2ヶ月様子を見ることが必要だ」と述べた。

 先月終わりには6,173軒の住宅が売り出し中だった。これは通常よりも多い数字で、売り手は数多くいることを表している。住宅を売りたい人は、値段に対して現実的になることが必要だろうと述べた。

 不動産研究所(Real Estate Institute)は来週にも全国の不動産売却件数と価格を発表するとしている。

 先月、賃貸物件の家賃(一週間当たり)は昨年の同じ月と比べて値上がりした。昨年1月の家賃の平均はNZ$362だったが、今年1月はNZ$396だった。これまでで最も高かったのは去年の10月でNZ$388だった。

韓国政府の英語教育計画、NZ教育界に打撃

 韓国の新政府が打ち出す英語教育方針により、ニュージーランドの教育界は大きな打撃を受けることになりそうだ。

 ニュージーランドでは、中国からの留学生が大幅に減少したあとに、韓国からの留学生が留学生の中で最も大きな割合を占めてきた。

 そんな中韓国新政府は、4兆ウォン(NZ$55億)を投じて23,000人のネイティブの英語教師を採用する計画を発表した。また英語学習のための書物を集めた新しい図書館も設立し、韓国の学生の英語学習を助けるとしている。

 ニュースはニュージーランドの教育機関や留学エージェンシーに不安をもたらしている。オークランド、ノースショア市のベルモント小学校では、留学生の数が2003年の29人から今年は2人に減少。この2人の生徒は韓国人だ。留学生からの収入は2006年のNZ$114,000から去年はNZ$66,000になった。「政府からの補助金だけではやっていけない。好む、好まざるに関わらず、留学生からの収入に学校は依存している」と校長は話している。同じくノースショア市にあるタカプナ・グラマースクールには130人の留学生がおり、全校生徒の約9%を占める。ランギトト高校では187人だ。

 韓国の学生にとって最も人気がある留学先はアメリカ合衆国で、昨年だけで高校や大学に62,400人が入学している。ニュージーランドには約15,000人が留学している。

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