エドモンド・ヒラリー卿、海に帰る

2月28日金曜日の午後、エドモンド・ヒラリー卿の遺灰がオークランド、ハウラキ湾にまかれた。

 ヒラリー卿の国葬は1月11日にオークランド、パーネルのセント・メリーズ教会で行なわれ、その模様は国内外のメデイアによって報道された。

 金曜日に行なわれたセレモニーは身内や友人など30人ほどで小規模に行なわれた。

 10年ほど前に出版された自伝の中で、ヒラリー卿は山のクレバスの底で自分の人生を終えたくはない、と語っていた。安らかに死を迎え、「オークランドのハウラキ湾に灰をまいてもらえば、自分の生まれ育った町の美しい砂浜に打ち揚げられ、それで自分の人生は完結する」と書いていた。

 金曜日は天候がよく、風はおだやかで、波も低かった。
セレモニーが行なわれた船、「スピリット・オブ・ニュージーランド」には、「ヒラリー・ステップ」と名づけられた新しいタラップが取り付けられており、ヒラリー夫人はそれを降りて卿の遺灰を海に撒いた。
 同じ日にネパールでも法要が行なわれたと言う。

一覧表へ戻る