第218回例会
敦賀原発 運転員訓練センター見学と「日本海さかな街」買う、食べる

今回、敦賀原発訓練センター見学の企画をして頂いた桑原さんのお陰で、日頃から強い関心を持ちながら見ることがない「原子力発電所」の、一部を理解できて、とても有益な経験をすることができました。

 さて、この原子力発電と言えば、非常に近代的でクリーンなエネルギーと謳われていますが、大きな危険と隣り合わせの「パンドラの箱]を我々が開いてしまったとも言えます。現代の文明社会の「必要悪」と認めざるを得ないと考える人も多いのではないでしょうか。 3月6日のニュースでも、推進派ではなかったはずのオバマ大統領が、3700億円の融資保証を発表し、原子力発電所の建設を支援することにしました。  この訓練所の訓練教養内容は、非常に厳格で厳しい訓練がなされていることが良くわかりました。突発的激変事故(大地震、飛行物体などの衝突)の場合も、近代的なコンピューターシステムが作動し、2秒間で緊急停止されるなどの処置がとられていました。また人的手動による運転停止など、何重にも安全対策が講じられており、大きな安心を感じました。

 現在での大電力発電の主流は、水力発電、火力発電とこの原子力発電でしょうか(他に、風力、太陽光、地熱、波動発電などありますが)。水力発電では、地震などによるダム決壊は怖いですが、それ以外は部分的事故で解決されるのに比べて、原発事故の危険性は、広範囲、しかも、その人的に及ぼされる被害が、数十年から、敦百年(厳密には十数万年以上)に亘るので、不安が消えないのです。

 また、韓国や中国などの隣国の原発で事故があれば、その放射能被害は偏西風に乗って、日本に大きな影響を及ぼします。今回の訓練所の見学は、身近にある原発による電力の有り難さと、危険性を知る上でも意義のある例会だったと感謝しています。

 近年の原発事故で大きなものは1979年3月に発生した、アメリカでの「スリーマイル島原発事故」、日本も再処理でお世話になっていますが、1980年4月、フランスの「シェルブールの雨傘」で知られているシェルブールの近くの「ラ・アーグ核燃料再処理工場での事故(電源室での火災により電源喪失状態になり、高レベル廃液を冷却できず沸騰直前となる)」があります。この事故は、世界的大事故となる前に兵器庫から搬送された発電機が到着し、送電が開始され収まりました。1986年4月に起った「チェルノブイリ原発事故」など、放射能被害の後始末は、どちらの原発事故も、一時的処理の後、現在も未解決のままです。長くなってしまいますので、詳しくはどうぞご自分で調べて下さいね。

 さて、この日は雨にもかかわらず、仲間で市内散策するのはとても楽しいことでした。帰りの車中では、音楽や世の中のことを、正本さんと楽しく語り合い、良い旅をさせて頂きました。

 また当日、ご案内して頂きお世話になった同訓練センターの、主幹の湯浅様や訓練部長の奥野様に、ここに改めてお礼申し上げます。

(荒田利男記)



気比神宮の旧国宝大鳥居前にて記念写真

   
原子力発電訓練センターにて熱心に聞き入る会員の皆さん


敦賀市立博物館は江戸後期から明治にかけての繁栄振りを伝えていました。


日本地図をひっくり返してみると敦賀が日本の中心に見えてくるような???


日本海さかな街では、もし白いご飯があれば試食品だけでお昼ご飯はOK。