第209例会  1914年最初のANZACをアデンまで護衛した日本の巡洋艦伊吹

10月4日(土)午前10時30分より正午 於:浪速ビル内会議室(大阪市北区)

講演者:呉橋真人。例会幹事:柳田勘次

心づもりしていたNZの方のご都合に支障が、と例会幹事からご相談いただき、僭越ながらピンチヒッターとして「伊吹」の話をさせていただきました。
16年前ウェリントン海事博物館で大日本帝国海軍が第一次大戦後NZ国に寄贈した巡洋戦艦「伊吹」の60分の1の模型を見て、私はこの史実を知りました。その後、東京の外交史料館、ウェリントンの図書館等で伊吹について調べました。
1995年1月には同博物館館長ケン・スカーデン氏日本招へいのコーディネーターとして、「伊吹」をテーマの一つに、呉、大阪、名古屋、秋田、そして東京NZ大使館にお願いして講演会を組織していただきました。大使館では日本海軍史研究の第一人者、平間洋一氏にお目にかかることができました。
今回は、ANZACの側から見た伊吹の姿と、ドイツ艇エムデン撃沈の美談「伊吹のサムライ的行動」を検証しました。「ANZACとガリポリ戦」についても少し触れました。詳しく書く余裕がありませんので、今回の講演のため精読したANZAC(オーストラリア戦争記念館編)の抄訳を別冊にして次の機会にお届けします。 
(呉橋真人記)

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